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新技術「LPWA(注1)」による自動検針の実用化へ(その2)

2017/06/07

~「LoRaWAN(注2)」を活用した水道向け検針ソリューション~

 

当社は都市部における屋内設置メーターなど、いわゆる難検針箇所への対応を効率的に実施すべく、新技術LoRaWANを活用した自動検針システムの導入・実用に向け、関西電力グループをパートナーとして準備を進めます。
なお、当社は本件を平成29(2017)年3月30日発信のSIGFOX自動検針実用化計画とならぶ、LPWA自動検針実用化プロジェクトの一環として位置づけております。

 

従来から水道業務における市内難検針世帯対策として、特定小電力無線(免許不要な微弱な電波)を利用した発信機を、それに対応する水道メーターに設置し、至近距離から無線対応ハンディターミナルにより電波(指針値データ)受信する方式が用いられています。この方式では対象世帯が散在する場合は、各々の定例検針日に指針値を受信するために各々付近まで赴く負荷が大きく、また、その他一般の検針とは別途専用の無線受信用ハンディターミナルシステムが必要な場合があるなどの課題を有しています。

 

近年大きな注目を集めているLPWAは、機器の電池寿命を非常に長くすることと、通信距離を大幅に伸ばすことを同時に実現する画期的な技術であり、日本でも当該技術を活用した通信サービスの提供が開始されたほか、機器メーカーによる対応無線発信機の開発が進みつつある状況です。
今回活用する「LoRaWAN」はそのLPWAの一つであり、仕様・規格がオープンなため多くの企業が多様なサービスを打ち出しつつあることから、柔軟に対象案件に適合したサービスを選択することが可能となる中、当社の最善の選択として関西電力グループの提案・サービスを活用して、導入・実用に向けて準備を進めることとしました。
本件を契機とし、関西電力グループが営業基盤とする西日本を中心に、電力業界さらにはガス業界との連携も視野に入れた高水準の自動検針システム・サービスを確実に提供可能な体制の確立を目指してまいります。

 

当社は現在、検針員(マンパワー)による検針業務受託を主力サービスとしていますが、最新技術を活用した水道事業体の課題解決や自社業務の効率化などにも積極的に取り組んでおり、本件もその一環となります。当社はパートナー各社との協力体制による高度な技術・ノウハウも活用しながら、特定製品・技術に依存せず、さまざまな新たな取り組みを各顧客に適合したかたちで提案・実施することにより、水道事業体経営に寄与してまいります。


(注1)LPWAとは「Low Power Wide Area」の略で、少ない消費電力で、km単位の距離で通信できる無線通信技術の総称です。
機器のバッテリー消費を抑えながら、データを収拾する基地局まで電波を届けることができるということで、特にIoT(Internet of Things、モノのインターネット)向けなどに有用な技術であると注目を集めています。
平成29(2017)年3月16日時点では、免許不要周波数帯の電波を利用するIEEE802.11ah(Wi-Fi HaLow)、LoRa、Wi-SUN、SIGFOXなどいくつかの規格があり、世界各国で実用化され始めています。

 

(注2)フランスCycleo社が開発した無線通信技術「LoRa」をベースとして、同社を買収したアメリカの半導体メーカーSemtechがIBMと共同開発で完成させた技術で両社を中心として結成されたLoRaアライアンスが推進しているグローバルでオープンな技術仕様です。
日本では免許不要のサブギガ帯域である920MHzの特性を活かし、伝搬距離が長く、最大 10km 程度の長距離通信が可能です(実際の通信可能距離は電波状況等によって変動します)。
低消費電力のためバッテリー等の電源設備の負担を低減できます。また使用したいエリアに基地局(ゲートウェイ)を設置し、携帯通信網を補完することができます

 

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◆担当… 第一環境株式会社 事業企画部 部長 菊地和彦
◆Tel… 03-6277-7920
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